ゆっくりならコードチェンジできる。
でも、少しテンポを上げた瞬間に指が追いつかなくなる。
右手も焦る。
リズムも崩れる。
気づけば、また同じところで止まってしまう。
ギター初心者にはかなり多い悩みだ。
しかし、テンポを上げると弾けなくなるのは、才能がないからではない。
多くの場合、速く弾く準備ができる前にテンポを上げているだけなのだ。
この記事では、テンポを上げるとコードチェンジできなくなる原因と、速くする前にやるべき練習を解説する。
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※YouTubeでも解説しています
結論:速く弾けない時は、まだ速くする段階ではない
○テンポを上げるとコードチェンジできない時、多くの人はさらに速く練習しようとする。
しかし、それは逆効果になりやすい。
ゆっくりで動きが安定していない状態のまま速くすると、指はさらにバタつく。
- 右手も焦る。
- 結果として、止まるクセが固まる。
コードチェンジを速くしたいなら、まずは速く弾く前に、ゆっくりで無駄のない動きを作ることが必要なのだ。
テンポを上げるとコードチェンジできない原因
原因1:ゆっくりでも動きが安定していない
○テンポを上げた時に崩れる人は、実はゆっくりでも動きが少し不安定なことが多い。
- なんとなく弾けている。
- でも、指の動きはまだ大きい。
- 次のコードも少し迷っている。
この状態でテンポを上げると、隠れていたズレが一気に出る。
速く弾けない原因は、速さではない。
ゆっくりの段階で、まだ動きが整っていないのだ。
原因2:指の移動が大きすぎる
○コードチェンジは、指の移動距離が大きいほど遅くなる。
テンポが遅い時は、大きく動かしても間に合う。
しかし、テンポが上がると間に合わなくなる。
- 指を高く上げる。
- 全部の指を一度離す。
- 次のコードを空中で探す。
この動きがあると、速いテンポでは崩れやすい。
テンポを上げたいなら、まず指の動きを小さくする必要がある。
原因3:右手がテンポに引っ張られて焦っている
○テンポを上げると、右手が先に焦ることがある。
- 右手だけが速く進み、左手が置いていかれる。
- その結果、コードチェンジの瞬間に崩れる。
ここで大事なのは、右手を速く振ることではない。
右手を一定に動かしながら、左手が準備できるテンポで弾くことだ。
○速く弾く前に、右手と左手のタイミングをそろえる必要があるのだ。
原因4:いきなり原曲テンポで弾こうとしている
好きな曲を原曲テンポで弾きたい気持ちは自然だ。
しかし、初心者の段階でいきなり原曲テンポに合わせると、ほとんどの場合崩れる。
原曲テンポは、完成形だ。
練習の最初から完成形で弾こうとすると、無理が出る。
まずは半分くらいの速さから始めていい。
そこから少しずつ上げる方が、結果的に早く弾けるようになる。
速くする前にやる練習
STEP1:まずテンポ60で止まらず弾く
最初にやるべきことは、速く弾くことではない。
テンポ60で止まらず弾くことだ。
練習方法はシンプルでいい。
- メトロノームをテンポ60にする
- CとAmなど、2コードだけ選ぶ
- 1コード4拍で弾く
- 止まらずに10回繰り返す
ここで見るのは、速さではない。
- 止まらず弾けるか。
- 指が大きく浮いていないか。
- 右手が一定に動いているか。
この3つを見る。
テンポ60で安定しないなら、まだテンポを上げる必要はない。
STEP2:指の動きを小さくする
次に、指の動きを小さくする。
○コードチェンジの瞬間に、指が大きく浮いていないか確認する。
やることはこれだ。
- Cを押さえる
- Amに変える
- 指がどれくらい浮いているか見る
- 弦の近くを通るように動かす
- もう一度ゆっくり繰り返す
指の動きが小さくなると、テンポを上げても崩れにくくなる。
速さは、動きの小ささから生まれるのだ。
STEP3:テンポを5ずつ上げる
○テンポ60で安定したら、いきなり80や100に上げない。
5ずつ上げるのがいい。
- 60でできたら65。
- 65でできたら70。
- 70でできたら75。
このように進める。
途中で崩れたら、ひとつ前のテンポに戻る。
これは遠回りではない。
崩れたまま速くする方が、はるかに遠回りなのだ。
STEP4:1回でも止まったらテンポを戻す
テンポを上げた時に、何度も同じところで止まるなら、そのテンポはまだ早い。
その場合は、無理に続けない。
すぐにテンポを戻す。
たとえば、テンポ80で止まるなら、75に戻す。
75でも不安定なら70に戻す。
できるテンポで、止まらず弾く。
そこから少しずつ広げていく。
この方が、コードチェンジは確実に安定する。
STEP5:最後に曲のテンポへ近づける
○2コードで安定してきたら、曲の中で使ってみる。
ただし、ここでも原曲テンポから始めなくていい。
- まずはゆっくり弾く。
- 止まらず弾けたら、少しずつ速くする。
曲の練習でも、考え方は同じだ。
速く弾くことより、止まらず弾くことを優先する。
止まらず弾けるテンポが上がっていけば、自然と曲にも近づいていく。
よくある間違い
間違い1:できないテンポで何度も弾く
できないテンポで何度も弾いても、崩れるクセが固まりやすい。
速く弾きたいなら、できるテンポまで戻る必要がある。
できるテンポで整える。
そこから少しずつ上げる。
これが基本なのだ。
間違い2:メトロノームを使わない
○テンポ感がないまま練習すると、自分ではゆっくり弾いているつもりでも、実際には速くなっていることがある。
だから、メトロノームを使う。
- テンポ60。
- テンポ65。
- テンポ70。
数字で管理すると、成長も見えやすい。
感覚だけで練習するより、数字で見た方が上達は安定する。
間違い3:速さだけを目標にする
速く弾けることは大事だ。
でも、速いだけでリズムが崩れていたら、曲には聞こえない。
大事なのは、速さよりも流れだ。
止まらず、リズムに乗って、コードが変わる。
これができて初めて、曲らしくなる。
速さは最後でいい。
まずは止まらない流れを作るのだ。
まとめ:テンポを上げる前に、動きを整える
テンポを上げるとコードチェンジできなくなる原因は、指が遅いことだけではない。
多くの場合
・ゆっくりでも動きが安定していない
・指の移動が大きい
・右手が焦っている
・いきなり原曲テンポで弾こうとしている
このあたりが原因だ。
解決策はシンプルである。
- まずテンポ60で止まらず弾く。
- 指の動きを小さくする。
- テンポを5ずつ上げる。
- 止まったらテンポを戻す。
- 最後に曲のテンポへ近づける。
○速く弾くには、速く練習する前に、ゆっくり整える必要がある。
焦らなくていい。
止まらず弾けるテンポを少しずつ上げていけば、コードチェンジは確実に変わっていく。
順番通りに練習したい方へ
コードチェンジで指を全部離してしまうのは、初心者のうちは本当によくあることだ。
○でも、そこで「自分には向いていない」と思わなくて大丈夫だ。
指の動きは、正しい順番で見直せば少しずつ変わってく。
大事なのは、がむしゃらに練習することではなく、今どこで止まっているのかを知ることなのだと思います。
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コードチェンジは、いきなり完璧にできなくて大丈夫です。
少しずつ、指の動きが整理されていけば、ギターはもっと弾きやすくなります。
焦らず、一緒に進めていきましょう。

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